大麦には六条種といって穂に粒が6列に並んでいるものがありますが、ビールに用いられるのは主に二条種と呼ばれる大麦で、通称ビール麦とも呼ばれます。これは六条大麦の6列の粒のうち4列が退化して、向かい合った2列だけが実るようになったものです。したがって穂は扁平型をしています。二条大麦は一般的に粒は大きく、でんぷん質が多く、たんぱく質が少なく、殻皮が薄く、発芽力が旺盛で、さらに発芽した際、酵素力が強いというビール造りに適した性質を持っています。麦芽製造にあったって、アサヒビールモルト社では、生き、呼吸しつづけるその麦の生命を最高の品質に保つために、すべての工程を24時間コンピュータによってコントロールしています。

ビール大麦は収穫後休眠がなくなってから製麦に用います。
先ず精製機にかけて夾雑物を取り除き、選粒機で粒の大きさを揃えます。
製麦コントロール室 大麦精選室
1〜2日間浸麦タンクで発芽に必要な水分を吸収させます。
浸麦タンク
網目の床下から一定温度の湿った空気を送り4〜6日間で大麦は根が粒の1.5倍に、芽は約2/3程度に伸びます。この間に糖化酵素などが形成または活性化します。こうして出来た麦芽を緑麦芽といいます。
発芽室
緑麦芽を熱風で乾燥し、発芽を止め、麦芽特有の香りと、ビールに必要な色素を生成させます。淡色ビール用の淡色麦芽の他に黒ビールやスタウトに用いる濃色麦芽がありますが、これらは主に焙燥の温度や時間を操作してつくります。

焙燥室
焙燥後に脱根機で根を除いた麦芽はサイロに貯蔵し、必要に応じてビール工場に送ります。
なお、除かれた麦根は牛の飼料として利用されています。

ここに紹介した製麦工程で造られた麦芽はすべてアサヒビール(株)へ納入されるもので、一般への販売は致しておりません。悪しからずご了承ください。
販売可能な商品については取扱い麦芽のページをご覧ください。